ビルトイン食洗機を撤去して収納にする方法|費用・工事内容・後悔しない選び方

ビルトイン食洗機を撤去して収納にする方法|費用・工事内容・後悔しない選び方
ビルトイン食洗機を撤去して収納にする方法|費用・工事内容・後悔しない選び方
キッチン・台所

ビルトイン食洗機をほとんど使っていない、故障したまま放置している、キッチンの収納が足りない。そんなときは、食洗機を撤去して収納にするリフォームが選択肢になります。今のシステムキッチンを丸ごと交換しなくても、引き出しや開き扉の収納へ変更できる場合があります。

ただし、食洗機を取り出すだけで完成するとは限りません。給排水の処理、内部の補強、扉の寸法や色合わせによって費用も仕上がりも変わります。ここでは工事費の目安、選べる収納タイプ、施工できないケース、見積もりで確認すべき点をわかりやすく整理します。

  1. ビルトイン食洗機を撤去して収納にすることは可能?
    1. キッチン全体を交換せずに収納だけ増やせる
    2. 撤去後は引き出し・開き扉・オープン収納から選べる
    3. 撤去だけでなく配管と電源の処理まで必要
  2. ビルトイン食洗機の撤去・収納変更にかかる費用の目安
    1. オープン収納は部材が少なく、費用を抑えやすい
    2. 開き扉は比較的手頃でも、扉代と色合わせで差が出る
    3. 引き出し収納はキャビネットの入れ替え費用に注意
    4. 追加費用が出やすい項目を先に押さえる
  3. 食洗機撤去後の収納はどのタイプを選ぶべき?
    1. 食器や小物を毎日使うなら引き出し収納
    2. 背の高い物や予備品をしまうなら開き扉収納
    3. ゴミ箱やワゴンを置くならオープン収納
  4. 食洗機を収納に変更できるか確認したい5つの条件
    1. 食洗機の幅と浅型・深型の違い
    2. キッチンの側板と天板がしっかり支えられるか
    3. 配管・コンセントの位置と使える奥行
    4. 古いキッチンでも扉や引き出しが手配できるか
    5. マンションや賃貸住宅での工事条件
  5. 食洗機を撤去して収納を作る工事の流れと日数
    1. 現地調査で本体品番と施工範囲を確認する
    2. 食洗機本体を外し、給排水と電源を適切に処理する
    3. 収納を取り付け、扉の開閉や内部を仕上げる
  6. ビルトイン食洗機の撤去はDIYでできる?
    1. 本体を引き抜けても安全な収納にはならない
    2. 自分で対応しやすいのは収納用品の選定や採寸
  7. 収納変更で後悔しないための見積もりと依頼先の選び方
    1. 見積書には撤去・設備処理・収納本体・処分を分けてもらう
    2. 写真と型番を渡し、同じ条件で複数の見積もりを取る
    3. 最安値よりも追加工事と仕上がりの説明を重視する
  8. 食洗機を収納に変えるときによくある疑問
    1. 壊れている食洗機でも撤去してもらえる?
    2. 収納にしたあと、再び食洗機に戻せる?
    3. キッチンと同じ色の収納にできる?
    4. 食洗機を使わないなら撤去したほうがいい?
  9. まとめ|ビルトイン食洗機を撤去して収納にするなら工事範囲と使い方を確認

ビルトイン食洗機を撤去して収納にすることは可能?

結論からいうと、多くのビルトイン食洗機は撤去後のスペースを収納に変更できます。ただし、キッチンの構造や食洗機のタイプによって工事方法は異なります。「食洗機を外して棚を入れるだけ」と考えず、給排水設備と周囲のキャビネットを含めて確認することが大切です。

キッチン全体を交換せずに収納だけ増やせる

現在のキッチンが使いやすく、食洗機だけが不要な場合は、部分的なリフォームが向いています。食洗機のあった場所を収納キャビネットに入れ替えれば、調理器具や保存容器、掃除用品などを置けるようになります。キッチンの天板やシンクをそのまま使える工事であれば、全面改装に比べて施工範囲を絞れます。

もっとも、食洗機の下に収納が付いている浅型タイプと、足元近くまで本体が入った深型タイプでは、取り外したあとの空間が違います。元の下部収納を残せるか、専用キャビネットごと取り替えるかは現場次第です。まずは今の食洗機の位置と形を確認しましょう。

撤去後は引き出し・開き扉・オープン収納から選べる

仕上げ方は大きく分けて、複数段の引き出し、扉を開いて使う収納、扉のないオープンスペースの3種類です。引き出しは奥の物を取りやすく、開き扉は背の高い物に対応しやすいという特徴があります。オープン収納なら収納家具やワゴンを入れる使い方も可能です。

ただし、すべての住宅で3種類を自由に選べるわけではありません。既存の側板、配管の位置、キャビネットの製品寸法によって制約があります。希望する収納が作れるかは、収納の用途と現場寸法をセットで相談すると判断しやすくなります。

撤去だけでなく配管と電源の処理まで必要

ビルトイン食洗機には給水または給湯の管、排水管、電源が接続されています。本体を外したあとは、不要になった接続部分を適切に処理しなければなりません。水の通る配管の閉止が不十分だと漏水につながり、排水側の処理が適切でないと臭いなどの原因になり得ます。

食洗機用コンセントも、収納内部に残すのか、安全な場所へ移すのかを検討します。収納を完成させると配管や配線が見えなくなることもあるため、見えない部分の処理内容を施工前に確認することが重要です。単に本体を引き抜いて物を置く状態とは区別してください。

ビルトイン食洗機の撤去・収納変更にかかる費用の目安

費用は撤去する機器の種類だけでなく、完成させる収納の形によって変わります。以下は公開されている工事料金や施工事例をもとにした、予算を考えるための目安です。全国一律の相場や確定見積もりではありません。

仕上げ方 検討用の予算目安(税込) 費用が変わりやすい点
オープン収納 4万~6万円程度 内部仕上げ、配管処理、コンセント
開き扉付き収納 5万~8万円程度 扉の製作、蝶番、既存面材の再利用
2~3段の引き出し収納 7万~12万円程度 新しいキャビネット代、下部収納の撤去

実際の施工例には、オープン仕上げ約4.5万円、扉付き約5.9万円、3段引き出し約8.3万~9.3万円といった税込総額があります。これらは個別の工事事例で、現在の見積価格を保証するものではありません。撤去工事の料金・施工内容の掲載例も参考になります。

オープン収納は部材が少なく、費用を抑えやすい

扉や引き出しを取り付けず、食洗機を撤去した空間の背面や側面を仕上げる方法です。公開料金には、基本工事費が税別3万2,000円からという例があります。ただし、電源工事、運搬に伴う費用、駐車場代などが別途となる場合があるため、基本料金だけで比較するのは避けましょう。

棚板を追加したい場合や、床面の傷や段差を隠したい場合には造作費も必要です。オープン収納は工事内容が少ない反面、内部が見えやすく、ほこりや油汚れへの対策も必要になります。使う収納用品まで想定して、内側の仕上げを決めておくと失敗を減らせます。

開き扉は比較的手頃でも、扉代と色合わせで差が出る

食洗機を撤去して開口部に扉を付ける方法では、蝶番、扉材、内部の下地や背板の施工が必要です。浅型食洗機の撤去と扉取り付けを対象に、基本工事費が税別4万400円からという掲載例があります。ただし扉の商品代は別なので、その金額だけで完成するわけではありません。

元の食洗機に付いていた化粧パネルを転用できるケースでは、材料費を抑えられる可能性があります。一方、扉の寸法や取り付け方式が合わず再利用できないこともあります。既存キッチンと同じ柄が廃番なら近い色や異なる色を選ぶため、扉のサンプルを確認しておくと安心です。

引き出し収納はキャビネットの入れ替え費用に注意

引き出し式は食器や保存容器を取り出しやすく、収納の満足度が高くなりやすい方法です。その代わり、レールや箱を備えたキャビネット本体が必要なため、扉だけの施工より総額が上がることがあります。浅型食洗機でも、下にある収納を残さず、食洗機と下部収納をまとめて外す工事になる例があります。

工事費を比較するときは、キャビネットの価格が含まれているか、設置や面合わせの作業が含まれているかを確認してください。工事料金だけ安く表示されていても、収納本体を加えると別の提案より高くなる場合があります。普段から使う物を効率よく収めたいなら、費用だけでなく段数と内寸も比較する価値があります。

追加費用が出やすい項目を先に押さえる

主な追加費用には、給排水管の補修・変更、電源やコンセントの移設、内部の下地づくり、天板を支えるための補強、扉材の特注製作、古い食洗機の処分費などがあります。現場によっては、足元の巾木にあたる「けこみ」部分の加工や床の補修も必要です。

たとえば、開口の幅は45cmでも、配管が内部に出ていると新しい引き出しが奥まで入らないことがあります。収納を小さく設計し直すのか、配管を変更するのかで費用は変わります。見積もりを取る際には「追加になりそうな作業」と「現地確認後に決まる金額」を分けて説明してもらいましょう。

費用は工事の条件や地域、材料の価格によって変動します。公開事例の金額は予算を考える参考とし、現在の総額は現地確認に基づく見積もりで判断してください。

食洗機撤去後の収納はどのタイプを選ぶべき?

収納方法は見た目だけでなく、中に何をしまうかで選ぶのがおすすめです。食洗機をなくしても、使いにくい収納になっては満足しにくいためです。収納する物の大きさ、取り出す頻度、予算の3点を基準に考えてみましょう。

食器や小物を毎日使うなら引き出し収納

茶碗や皿、保存容器、調理道具などを入れるなら、奥まで見渡しやすい引き出しが便利です。特にキッチンの低い位置では、開き扉より体をかがめる回数を減らせることがあります。2段と3段では入れられる物が変わるため、深い鍋を収納するのか、小物を分類するのかを先に決めておきましょう。

ただし、引き出しはレールや箱の厚みで有効な収納寸法が小さくなります。45cm幅のスペースがあっても、内部が45cm使えるわけではありません。既存キッチンの引き出しとの段差や取っ手の位置も含め、設置後の図面または寸法を確認するのがおすすめです。

背の高い物や予備品をしまうなら開き扉収納

洗剤のストック、大きなボトル、背の高い調理器具などを置きたい場合は開き扉が候補になります。内部に棚板を付ければ上下に分けて使うこともでき、棚板を可動式にすれば収納内容が変わったときにも対応しやすくなります。

気を付けたいのは、開き扉の奥に置いた物が取りにくいことです。収納スペースの奥行が深い場合、小物を重ねると出し入れに手間がかかります。ケースを手前に引き出して使う、奥には使用頻度の低い物を置くなどの工夫が必要です。扉を開く方向も、隣の収納や通路に干渉しない側を選びましょう。

ゴミ箱やワゴンを置くならオープン収納

収納家具を決め打ちしたくない場合や、頻繁に動かす物を置きたい場合は、オープンな空間のほうが合うことがあります。サイズの合うゴミ箱、キャスター付きワゴン、日用品用のかごなどを置ければ、生活に合わせて収納方法を変えられます。

ただし、幅や高さが足りないと置きたい物が入らず、配管やコンセントが飛び出していると奥行を使い切れません。ゴミ箱ならふたを開いたときの高さ、ワゴンなら取っ手や車輪を含む寸法も必要です。購入前に完成後の有効寸法を確認し、床面が掃除しやすい仕上がりになっているかも見ておきましょう。

選び方の目安:毎日使う食器は引き出し、背の高い物は開き扉、ゴミ箱や可動式収納はオープンタイプ。迷う場合は、入れたい物を紙に書き出し、最大の高さと奥行から必要寸法を逆算すると決めやすくなります。

食洗機を収納に変更できるか確認したい5つの条件

施工可能かどうかは、外から見た開口部だけでは決まりません。新しい収納を支える構造があるか、内部に障害物がないかも重要です。現地調査では次の点を中心に確認してもらいましょう。

食洗機の幅と浅型・深型の違い

既存機種では幅45cmのものがよく見られますが、古いキッチンには幅30cmの機種や、ほかの幅の機種もあります。まずは本体の品番から正確な仕様を確認してください。幅が同じでも、浅型と深型では本体の高さや下部収納の有無が違うため、採用できる収納も変わります。

幅30cmの特定機種については、メーカーが専用収納キャビネットとの有償交換を案内している例があります。ただし、対象機種が限定され、2024年7月時点の掲載価格は工事費込み5万1,810円でした。メーカー公式FAQにある過去の条件をそのまま現在の全機種に当てはめず、対象品番と最新の対応状況を確認してください。

キッチンの側板と天板がしっかり支えられるか

キッチンのキャビネットには、それぞれ独立しているものと、隣の収納と側板を共有しているものがあります。共有の側板を不用意に撤去すると、天板や隣のキャビネットの支えが不足する場合があります。食洗機を撤去した空間に既製キャビネットを差し込めないことがあるのは、このような構造も理由の一つです。

メーカーの施工上の注意でも、共用側板や天板支持の確認が必要とされています。メーカーによるキャビネット撤去時の注意事項を参考にすると、幅が合えば必ず設置できるわけではないことがわかります。天板のたわみや破損を防ぐため、必要な補強を含めて施工可否を判断してもらいましょう。

配管・コンセントの位置と使える奥行

食洗機の背後や足元には、給水管、排水管、コンセントなどがある場合があります。これらが新しい収納の背面に当たると、有効な奥行が減ったり、引き出しレールと干渉したりします。収納本体が見かけ上の開口幅に収まっても、内部の配管が障害となることがあるのです。

収納を増やすことだけを優先して接続部を無理に隠すと、万一の点検がしにくくなります。配管の閉止後に漏れがないか確認できるか、必要に応じて点検しやすいかも相談してください。電源を再利用する場合も、使う機器に適した設置と安全確認が必要です。

古いキッチンでも扉や引き出しが手配できるか

キッチンが古い場合、同じ扉色や取っ手の部材が製造終了になっていることがあります。新しい収納キャビネットの規格が変わっていて、既存の天板下の高さやけこみ位置と合わないことも考えられます。そのため、完成後に扉の色や高さが少し異なる可能性は事前に確認したいところです。

同じ色が見つからなければ、近い柄でまとめる、あえて別色にする、前面パネルだけ特注するなどの選択肢があります。既存の化粧パネルを使えるなら見た目をそろえやすい場合もありますが、加工や強度の確認が必要です。完成イメージの写真や部材サンプルを見せてもらいましょう。

マンションや賃貸住宅での工事条件

分譲マンションでは、室内の工事でも管理規約により事前の申請や届出が必要な場合があります。給排水に関わる工事や業者の搬入出については、工事時間や共用部分の養生にもルールがあることがあります。着工前に管理組合または管理会社へ確認しておくと、日程の変更を防ぎやすくなります。

賃貸住宅では設備を勝手に撤去せず、まず所有者や管理会社の承諾を取ってください。退去時の原状回復をどう扱うかも重要です。住宅の所有形態によって手続きが変わるため、費用の見積もりと並行して確認しましょう。

側板や天板を支える構造、給排水の状態は外から見ただけでは判断しにくい部分です。撤去可能かどうかを確認する前に本体や周囲の板を壊さないようにしてください。

食洗機を撤去して収納を作る工事の流れと日数

構造に問題がなく、部材が用意できている場合は、撤去から収納設置までを半日程度で終える施工例があります。ただし、特注の扉やキャビネットを製作する場合は、工事日とは別に部材の手配期間が必要です。

現地調査で本体品番と施工範囲を確認する

最初に食洗機の機種、幅、高さ、キッチンの型番、周囲の収納構造などを確認します。食洗機の扉側だけでなく、シンク下の給排水、床や背面の状況も確認対象です。希望する収納の形によって必要な寸法が異なるため、事前にどのように使いたいか伝えておくと相談が具体的になります。

写真だけで概算を出せる場合もありますが、内部の配管や補強の有無は開けてみなければわからないことがあります。現場を見ないまま価格が確定するとは考えず、現地調査の有無と、見積もりに含まれない場合の作業を確認しておきましょう。

食洗機本体を外し、給排水と電源を適切に処理する

施工当日は床や周囲を養生したうえで、本体を取り外します。必要に応じて下部収納や固定部材も撤去し、給排水の接続部を適切に閉止します。使わなくなる電源は安全に処理し、残す場合は収納の使用方法を踏まえて位置を調整します。電気工事を伴う場合には必要な資格を持つ人による施工が求められます。

作業後は、配管の接続部分に問題がないか点検します。食洗機を外したことでそれまで見えなかった床の汚れ、傷、配管の劣化が見つかることもあります。補修が必要な場合は、作業を進める前に追加費用と仕上がりを説明してもらうと安心です。

収納を取り付け、扉の開閉や内部を仕上げる

引き出しキャビネットなら水平と固定状態を調整し、引き出しが周囲の扉に当たらず動くことを確認します。開き扉は蝶番と開く向きを調整し、オープンタイプは背板や側面、床などを仕上げます。周囲の引き出しとの高さのずれや、前面に出っ張りがないかもチェックするところです。

一般的な簡易工事では作業時間が2~3時間程度とされる施工例もありますが、これはすべての工事に当てはまりません。特注品の納品待ち、天板の取り外し、複雑な配管変更が必要な場合は日程が長くなるため、施工時間と完成予定日を別々に聞いておきましょう。

ビルトイン食洗機の撤去はDIYでできる?

費用を節約するために自分で外したいと考える方もいるでしょう。ただし、ビルトイン食洗機の撤去は家具の取り外しとは違い、水道・排水・電気の設備を伴います。作業範囲を見誤ると漏水や感電、収納の不安定さにつながるおそれがあります。

本体を引き抜けても安全な収納にはならない

食洗機の固定方法や配線・配管の位置は機種ごとに異なります。固定金具を外して引き出せる場合でも、給水や排水の接続を正しく終わらせる作業が残ります。電源が直結されているなど、電気工事に該当する部分を無資格で作業することはできません。給水設備の改造についても自治体や工事内容に応じた取り扱いの確認が必要です。

また、食洗機を外したあとに重い物を置くなら、底板や側板の強度も必要です。単に棚板を載せただけでは、引き出したときの荷重や長期使用に耐えられない可能性があります。給排水・電気の処理や収納本体の固定は、対応できる専門業者に任せるのが無難です。

自分で対応しやすいのは収納用品の選定や採寸

費用を抑えたい場合、危険な撤去作業を自分で行うより、仕上げをシンプルにするほうが現実的です。たとえば、専門業者に安全なオープンスペースまで仕上げてもらい、その後にサイズの合う収納ボックスや独立したワゴンを選ぶ方法があります。

ただし、収納用品の取り付けが固定作業や配管付近の加工を伴う場合は、施工者に相談してください。背面や側面に穴を開ける前に、隠れている設備がないか確認する必要があります。見た目の整理と設備工事を分けて考えることで、無理なく予算を調整しやすくなります。

収納変更で後悔しないための見積もりと依頼先の選び方

食洗機の撤去は工事範囲が小さく見えても、設備工事と家具の設置が重なります。単純な価格比較だけでは仕上がりや安全性を判断しにくいため、依頼する工事の範囲をそろえて比較することが大切です。

見積書には撤去・設備処理・収納本体・処分を分けてもらう

「食洗機撤去一式」とだけ書かれていると、どこまで含まれているかがわかりません。本体の取り外し、廃棄物の搬出処分、給排水の閉止、電源処理、収納キャビネットの商品代、設置工事、内部仕上げ、追加の補修などを確認してください。

とくに、引き出し収納を希望する場合は、本体価格と取付費を合わせた総額で比べる必要があります。オープン収納と引き出し収納の見積もりが大きく違うときは、商品の代金だけでなく、下部収納の撤去や天板の補強が含まれていないか見比べると理由がわかります。

写真と型番を渡し、同じ条件で複数の見積もりを取る

見積もり相談では、食洗機の正面、キッチン全体、シンク下の配管、食洗機の品番ラベル、あればキッチンの図面を用意すると話が進みやすくなります。品番が見つからない場合も、幅や高さ、浅型か深型かを伝えるだけで検討しやすくなります。

比較する際は「45cm幅の食洗機を撤去し、3段引き出しにする」「開き扉で近い色を希望」など、仕上がりの条件を統一してください。片方が撤去のみ、もう片方がキャビネット代を含む見積もりでは、総額だけ比較しても意味がありません。現地確認が必要な箇所も同じ条件で問い合わせましょう。

最安値よりも追加工事と仕上がりの説明を重視する

依頼先を選ぶ際には、似た施工実績があるか、給排水と電気の処理をどのように担当するか、既存のキッチンに合う収納を提案できるかを見ておきましょう。特に古いキッチンでは、適合するキャビネットがない場合の代案を出せるかが重要です。

工事後の漏水確認や不具合への対応、追加費用が発生する条件についても確認すると、契約後の認識違いを防ぎやすくなります。希望する収納タイプ、完成時の見た目、安全な設備処理を同じ条件にして比較することが、納得できる依頼先を選ぶうえで役立ちます。

見積もり前に用意したい情報は、食洗機の品番・幅・設置年数、キッチン全体とシンク下の写真、希望する収納形式、収納したい物の大きさです。資料があるほど提案の違いを判断しやすくなります。

食洗機を収納に変えるときによくある疑問

最後に、工事を検討している方が迷いやすい点を整理します。短い工事で済みそうに見えても、現在のキッチンに合わせた判断が必要です。

壊れている食洗機でも撤去してもらえる?

故障した食洗機でも、撤去して収納に変更することは可能です。ただし、水漏れした形跡がある場合は、内部の床板や周辺の傷みを確認する必要があります。故障原因が食洗機本体なのか、接続している設備側なのかで必要な作業も変わるため、漏水の履歴があれば依頼時に伝えてください。

故障した機器を外すだけで問題がなくなるとは限りません。取り外し後に湿気や傷みが見つかった場合は、収納を設置する前に補修するか判断してもらいましょう。修理や同等品への交換と迷っているなら、両方の見積もりを比べる方法もあります。

収納にしたあと、再び食洗機に戻せる?

元の開口寸法や給排水設備などの条件が合えば、再度食洗機を設置できる可能性はあります。ただし、収納への変更時に配管を閉止したり、電源やキャビネットを変更したりしていれば、再設置にも工事費がかかります。以前と同じように簡単に戻せるとは限りません。

将来再設置する可能性があるなら、撤去時に配管や電源をどう処理するか、どこまでの構造を残すかを相談しておくとよいでしょう。ただし、将来発売される機器が現在の開口に適合する保証はありません。戻す予定が具体的にない場合は、今必要な収納を優先する考え方もあります。

キッチンと同じ色の収納にできる?

同じシリーズのキャビネットや扉材を取り寄せられる場合は、色とデザインをそろえられる可能性があります。ただし、年数が経ったキッチンでは廃番や色あせがあり、新品の部材を取り付けても完全には一致しないことがあります。既製品の引き出しは取っ手の形やけこみの高さまで同じとは限りません。

見た目を重視するなら、扉のサンプルを周囲に当てて確認し、取っ手や段差の仕上がりも相談してください。あえて異なる色を選ぶ方法もありますが、完成イメージを共有したうえで決めることが大切です。仕上がりにこだわるほど、追加費用や納期が発生しやすくなります。

食洗機を使わないなら撤去したほうがいい?

長期間使っておらず、収納不足で困っているなら撤去して収納にする価値があります。特に、調理器具を別の場所に置いていて出し入れに時間がかかる場合は、作業動線を改善できる可能性があります。一方、今後家族が増える予定がある、手洗いの負担が大きい、将来売却する可能性があるなどの場合は、撤去の判断を急がなくてもよいでしょう。

食洗機は一度収納に替えると、再設置に追加費用がかかり得ます。毎日使用する設備なのか、年に数回しか使わない設備なのか、そして新たな収納がどれだけ生活を便利にするかを比べて判断してください。単に故障したからという理由だけでなく、今後の暮らし方を基準に考えることが大切です。

まとめ|ビルトイン食洗機を撤去して収納にするなら工事範囲と使い方を確認

まとめ
まとめ

ビルトイン食洗機は、キッチンの構造や寸法が合えば、撤去して引き出し・開き扉・オープン収納に変更できます。公開されている施工例では、オープン収納は4万~6万円程度、扉付きは5万~8万円程度、引き出しは7万~12万円程度が予算を考える一つの目安です。ただし、実際の金額は配管やキャビネットの条件で変わります。

大切なのは、食洗機を取り外す費用だけでなく、給排水と電源の安全な処理、収納の有効寸法、扉の色や段差まで確認することです。希望する収納の使い方を明確にし、同じ工事条件で見積もりを比較してから決めると、納得できるリフォームにつながります。

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