バストイレが一緒のユニットバスはやめとけと言われる理由と快適に暮らすコツ

一人暮らしや賃貸マンションを探すとき、「バストイレ一緒のユニットバス」に悩む方も多いのではないでしょうか。家賃を抑えたい、リフォームを検討している、でも快適に暮らしたいという思いは共通のはずです。

しかし、ユニットバスにはメリットもあれば、少し気になる点もあります。この記事では、バストイレ一緒のユニットバスがやめとけと言われる理由や、実際のメリット、後悔しない工夫について詳しくご紹介します。

バストイレ一緒のユニットバスがやめとけと言われる理由

一見便利そうなユニットバスですが、なぜ「やめたほうがいい」と言われることがあるのでしょうか。ここでは主な理由について解説します。

衛生面で不安を感じやすい

バストイレ一緒のユニットバスで最も多い不安が、トイレとお風呂が同じ空間にあることによる衛生面です。トイレの使用後に浴室を使う場合や、逆にお風呂の後にトイレを使う場合、きちんと掃除していても清潔感に欠けると感じる人は少なくありません。

また、家族や来客と住む場合は、特に衛生面の感覚に個人差があるため、共同生活がストレスになることも考えられます。単身者でも「気持ちの面」で抵抗を感じてしまう場合が多いようです。

湿気やカビの発生が多い

ユニットバスは密閉された小さな空間であるため、入浴後の湿気がこもりやすい特徴があります。換気が不十分だと、壁や天井に水滴が残り、カビが発生しやすくなります。

次のような悩みがよく見られます。

• タオルやトイレットペーパーが湿ってしまう
• 壁に黒カビやぬめりが出やすい
• カビ臭がこもりやすい

湿気対策が不十分だと、日々の掃除や手入れが大変になり、衛生面の不安もさらに高まります。

トイレットペーパーが濡れやすい

ユニットバスの構造上、シャワーやお風呂の水がトイレットペーパーにかかりやすいです。濡れたトイレットペーパーは使いにくく、ストックの保管場所にも困りがちです。

特に家族で使う場合や来客の際には、トイレットペーパーが湿っていたり、カビっぽくなってしまうことへの配慮が必要です。対策をしないと、日常の小さなストレスになります。

狭さや使い勝手の悪さが目立つ

バストイレ一緒のユニットバスは、スペースを有効活用するために設計されていますが、その分どうしても狭さが目立ちます。洗面台やシャワースペース、トイレを同時に使うことは難しく、動線も限られます。

たとえば、朝の身支度時に誰かがトイレを使っていると洗面台が使えなかったり、シャワー中にトイレに行きたくなった場合は不便です。毎日のちょっとした不便が積み重なることで、ストレスを感じやすくなります。

ユニットバスのメリットも知っておこう

バストイレ一緒のユニットバスにはデメリットだけでなく、実はたくさんのメリットもあります。どのような良い点があるのか、整理して見ていきましょう。

家賃やリフォーム費用が抑えられる

ユニットバスが設置された物件は、他の間取りと比較して家賃が抑えられることが多いです。水回りがコンパクトにまとまっていることで、建築コストやリフォーム費用も安く済むため、その分賃貸価格に反映されていると言えます。

費用面でのメリットは次の通りです。

• 家賃が低めに設定されている物件が多い
• 水回りのリフォーム費用が比較的安い
• 初期費用や管理費も抑えられやすい

特に一人暮らしや学生、転勤など短期間の住まいを探している方には、家計を助けるポイントと言えるでしょう。

掃除やメンテナンスが簡単

バストイレが一体となっているため、掃除の手間が少なくて済む点も大きなメリットです。水が流しやすく、まとめて掃除ができるので、毎日忙しい方にもおすすめです。

また、床や壁、天井は基本的に防水仕様となっているため、汚れや水滴もサッと拭き取ることができます。小さなスペースで手早く掃除を済ませたい方には利便性を感じやすいです。

断熱性や防水性が高い

ユニットバスは、パネル構造になっているため、断熱性や防水性が高いのが特徴です。床や壁に水が染み込む心配もほとんどありません。

表で整理すると、次のような特徴があります。

特徴	内容	効果
断熱性	パネル構造で外気を遮断	暖房効率が高い
防水性	水漏れしにくい設計	カビや腐食が起きにくい

これらの特徴により、長期間安心して使える浴室空間を実現しやすいです。

居室スペースを広く使える

バストイレをまとめることで、浴室やトイレに割く床面積が少なく済むため、その分居室スペースを広く確保できます。ワンルームや1Kの物件では、少しでも部屋を広く使いたい方にとって大きなメリットとなります。

結果として、大きな家具を置いたり、趣味スペースを作りやすくなることも多いです。自分の生活スタイルに合わせて、居室のレイアウトを考えやすい点も魅力です。

ユニットバスで快適に暮らすための工夫

ユニットバスのデメリットを感じにくくするためには、ちょっとした工夫が大切です。簡単にできる対策やアイデアをまとめましたので、ぜひ取り入れてみてください。

換気と湿気対策をしっかり行う

湿気がこもりやすいユニットバスでは、こまめな換気と湿気対策が快適さの鍵になります。入浴後は必ず換気扇を回し、窓があれば開けるようにしましょう。

また、以下のようなアイテムも活用すると効果的です。

• 浴室用除湿剤
• 小型のサーキュレーター
• すのこマット

これらを上手に取り入れることで、カビや湿気の悩みを減らすことができます。

収納グッズや便利アイテムを活用する

狭いユニットバスでは、収納スペースを工夫することで使い勝手が向上します。突っ張り棒やフック、壁掛けラックなど、簡単に設置できる収納グッズが便利です。

たとえば、次のようなアイテムが人気です。

• マグネット式の小物入れ
• 吊り下げバスケット
• シャワーフック付きの棚

見た目もすっきり整理でき、使いたいものがすぐ手に取れるようになります。

トイレットペーパーや備品の防水対策

トイレットペーパーが濡れやすいユニットバスでは、防水ケースやカバーの利用が有効です。市販の防水ケースに入れておくことで、シャワーの水しぶきからしっかり守ることができます。

また、未使用のストックはバスルーム外に保管することで、湿気やカビを予防できます。小分けできる収納ボックスを使うと便利です。

防臭やカビ対策を徹底する

狭い空間だからこそ、消臭やカビ防止の対策をしっかりと行いましょう。消臭剤や防カビ剤は、置型やスプレータイプなど種類も豊富です。

定期的な換気や掃除に加え、次のような習慣もおすすめです。

• 使い終わったら水気を拭き取る
• 月1回はカビ取り剤で徹底掃除
• 残り湯は溜めっぱなしにしない

小さな積み重ねで、不快な臭いやカビの発生を防ぐことができます。

ユニットバス物件を選ぶとき後悔しないためのポイント

ユニットバス物件に決める前に、自分の生活に合っているか、快適に使えるかをしっかり考えることが大切です。ここでは選ぶ際のポイントをまとめました。

生活スタイルに合うか見極める

まずは自分の生活スタイルや優先順位を整理しましょう。たとえば、毎日湯船に浸かる習慣がある方や、来客が多い場合はユニットバスが不便に感じることがあるかもしれません。

一方、シャワー中心で掃除もサッと済ませたい方や、家賃を重視する場合はユニットバスの利便性が生きてきます。自分が何を重視したいか一度考えてみましょう。

見学時に設備や換気機能をチェック

物件を見学する際は、ユニットバス内の換気設備や清掃状態、カビや水漏れの有無をしっかりチェックしましょう。換気扇の有無や稼働状況、窓の大きさ、排水の流れなどもポイントです。

また、収納スペースやシャワーの位置、カーテンレールの有無など、使い勝手も実際に体感してみることをおすすめします。

家賃だけでなく利便性や将来性も考慮

安さだけに注目すると、住み始めてから後悔することもあります。家賃や初期費用だけでなく、日々の掃除や使い勝手、将来的なライフプランも考慮しましょう。

たとえば、将来的に同居人が増える予定がある場合や、長期間住む場合は、バストイレ別も選択肢に入れておくと安心です。

迷ったら不動産会社に相談してみる

どうしても決めきれない場合は、不動産会社のスタッフに自分の希望や不安を相談してみましょう。実際に住んだ人の感想や、物件ごとの特徴を教えてもらうことで、より納得のいく選択がしやすくなります。

プロの視点からアドバイスをもらうことで、見落としがちなポイントにも気づけるため、物件選びの参考になります。

まとめ：バストイレ一緒のユニットバスはメリットとデメリットを知って納得の選択を

バストイレ一緒のユニットバスには、衛生面や湿気、使い勝手の面で気になる点がある一方、家賃や掃除のしやすさ、スペース効率の良さなど多くのメリットもあります。

大切なのは、自分の生活スタイルや価値観に合った選択をすることです。メリットとデメリットをしっかり理解し、快適に暮らすための工夫やチェックポイントを押さえながら、納得のいく住まいを選んでいきましょう。